サンボマスターは僕に教える

【2/24 2:59追記】バンド名「サンボマスター」の由来について誤った記述をしてしまいましたので訂正いたしました。（追記終）
僕は音楽の歴史やジャンル論に疎いので意識したことがなかったのだけど、どうやら僕にも無条件で脊髄反射してしまう音楽の系譜というものがあるらしい。Jamiroquai、Marvin GayeからKool & The Gang、The Style Council、Al Greenへと変遷を遂げた僕の個人的な音楽史を告白すればお気づきになるだろうか。
今回改めて僕にそのことを思い出させたのはサンボマスターだった。
僕がサンボマスターを知ったのは少し前。奥田民生とウルフルズのトータス松本が出ていた深夜番組に「誰だよこいつ」って感じのADみたいな風貌の男がちょこっとだけ出てきて*1、見る奴だけが見る深夜１時過ぎの番組に似つかわしいギターの速弾き勝負で他のふたりを感心させるそのテクを見せつけると、セッションでそのテンションの高さを披露、それが山口隆だった。その僅か10分あまりの間に僕の中で注目度は俄然高まってしてしまったわけなのだが、ところでサンボマスターってどういう意味よ？*2
で、「サンボマスターは君に語りかける」を鳴り物入りで購入、ここ数日はこればかり聴いている。そもそも音楽自体それほど聴かず、聴いたとしても洋楽やハウス、クラブミュージックが中心なので、邦楽を購入したこと自体驚きなのだ。それがヘビーローテーション。これは個人的に何かあると考えていたら、あぁなるほどな。この人もソウルの人なのだ。そういえばその深夜番組の中で山口がソウルの魅力を語っていたような気もする。彼らの音楽のどこがソウルなのと訊かれても僕には答えられないけれど、Marvin Gayeや、Al Greenを敬愛するトータス松本と同じ匂いを感じることはできる。こんなのもあった。
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　ヴォーカルの山口とは真夜中によく電話でいろんな音楽の話をした。深夜に2時間も3時間も自分たちにとって美しいと思う音楽の話。そこにてよく登場したのは、RCや遠藤賢司もさることながら、ダニー・ハサウェイだったり、マーヴィン・ゲイだったり、サム・クックだったり、カーティス・メイフィールドだったりするような黒人音楽の偉大なる大先輩たち。

*1:失礼な言い方ですいません、その時はということです

*2:掲示板に次のような書き込みがありました。これって本当かな？

【17 ：名無しさん＠お腹いっぱい。：04/11/28 23:58:14】

山口：「バンド名の由来ですか？僕はパソコンが好きで学生の頃秋葉原によく買い物に行ってたんですけど、そこに『サンボ』という 見るからにあやしい牛丼専門店があったんです。マニアックな店なので秋葉に生息しているオタクでも知らないんじゃないかなぁ（笑）はっきり言って味は不味いし、店の人の愛想もよくない（笑） でも量はめちゃくちゃ多いの（爆笑）そこの店長を僕らは『マスター』と呼んでいたんですよ。で、ある日初めてライブやることになって、タイバンだったんですけど、バンド名つけなきゃいけないってことで・・。どうせつけるなら相手よりインパクトのあるバンド名つけてやろうということになって。考えている時ちょうど僕ら3人吉野家にいてね。目の前のどんぶり見て突然思い出したの（笑）これだ！って（大爆笑）」
（ロッキング・オンＪＡＰＡＮ９月号）
【2/24 2:59追記】サンボマスター公式HPにあるBBSに行って他のファンの方に真偽のほどを訊ねてみたところ、完全なデマのようです。格闘技のサンボからとったのだとご教授いただきました。どうやら僕は掲示板のこの書き込みにすっかり釣られていたようです。教えていただいた方々ありがとうございます。