「日本の、これから」のこれから

(2005 4/3 ちゅい記 タイトル変えました)
注目度は高かったと思う。途中、「格差をどう思うか?」という質問に対して、参加者のひとりが勘違いによる私憤の末に日本国中の茶の間にNHKが参加者に対して支払った出演料(交通費?)の金額を生放送でぶちまけて、「こんな番組を作り「格差」がどうのと言う前に、そのNHK自体が参加者のステータスによって(具体的には、参加者の座っている段ごとに)出演料に差をつけて格差を生み出しているのではないか」と宣い、テレビの前の視聴者を冷や冷やさせ、一方で2ちゃんねらーたちに格好のネタを提供したものの、それ自体が問題の所在を隠してしまいかねない不適切なアンケートと、製作スタッフが想定している議論の落とし所が見え見えの司会進行、放送時間の都合による極めて恣意的な議論の中断により、しゃべり場ジェネジャンに勝るとも劣らない虚しさを醸しだし、まさに1億3千万人すべての人に公平なNHK的コンテンツの域を一歩も出ることなく、初回の放送を終えた。お見事。

混迷する21世紀、日本に山積する問題をNHKが総力をあげて取材し、私たちが進むべき道を模索する、新しい形の大型番組。
少子高齢化による人口減少、広がり始めた貧富の格差、安全保障の行方・・・など私たちの「これから」を大きく左右する切実な問題をタイムリーに、かつ多彩な演出で取り上げ、長時間編成や連日編成など、大胆な編成で追っていきます。
「日本の将来は、この5年間の間に決まる」ともいわれます。道を誤ることの許されない、大きな岐路に立たされた今、私たちは、どこに向かって一歩を踏み出せばいいのか。
視聴者の皆さんとともに、未来への道標を探って行きたいと思います。

と仰々しく謳っていることから判断すると、次回はまた別の議題に移るのだろう。それでいいのか? 参加者全員のうんこの投げあいであたり一面に汚物を撒き散らしたまま、それを無視して何事もなかったように同じ場所に新たな仮設テントを設置する。そこでもまたうんこの投げあいを推奨するんだろ?この散乱した臭いものはどうするんだよ。バクテリアに分解されるまで放置推奨か?
「新しい形の大型番組」と謳うなら、従来の討論番組みたいに消化不良な問題提起ばかり投げかけないで、それこそ、今日の放送に関する意見や提言を幅広く募集して、それを使ってひとつの議題、今回で言えば「各社社会」についての議論を深く掘り下げていってくれ。それができないなら、もうこうなるしかないでしょう?