なまあし

 今日近所を歩いていたら短いデニムのスカートをはいた20歳前後の女の子の脚に思わず見とれてしまうということになった。
 彼女の脚はけっして「美脚」ではない。けっして太いわけではないのだが、なんというかこう、逞しさがある。にも関わらず見とれてしまうものがある。なんというか脚が生きている。この子はしっかりと大地に生きてるんだなと思う。
目が離せなくなり体裁の悪さもお構いなしに無遠慮に見つめてしまった。その脚が生き生きと動くのを見て、あ〜こういうのなんていうんだっけかとうんうん考えてようやく思い出す。

答え:カモシカのような脚

 そしてふと、「カモシカのような脚」といって賞賛した感性は、古代人に地母神を作らせたものと通底するものがあるなと思った。
 かといって今時ちょっといい感じの女性に「君はカモシカのような脚をしてるね!」と言ったところで相手は馬鹿にされたと思うのがオチだろうが。たしかにカモシカはちょっとね(毛むくじゃらのイメージあるし)。
 その子の脚は実に見事でした(苦笑)。