カナダ移民局サイト、米大統領選後に米国からのアクセス急増

 なんだか沈没船から逃げ出す鼠みたいだなと思ってみたり。けど現実にはこの比喩は今のアメリカ合衆国にはまったく当てはまらないでしょう。私はただベトナム戦争で懲役を拒否してカナダに逃げた人たちのことを思い出しました。

カナダ移民局の広報担当は「3日にホームページを見てみると、過去最高のヒット数を記録していた。前回の最高記録のほぼ倍だった」と述べた。

 前回の最高記録がいつだったのか、微妙に気になります。
2004/11/11 追記
katharina氏に教えていただいたふたつの記事、"Gay exodus to Canada The U.S. election & gay marriage bans spur action""Becoming the Land of the Flee?"を読みました。たしかにベトナムのときが政治的NOの表明でもあったのに対し、今回のエスケープは"Exodus"という表現の通り、逃げざるをえない状況があるわけですね。ただこの二つの記事にも書かれていますが、悲観的状況であり、最終的には出国しなければならないとしても、最悪の一歩手前までは踏ん張ってみせるという気概、そのモチベーションはどこから生まれてくるのでしょうか。それは単に移住することの実際的な困難さからだけでなく"citizenship"への責任みたいなものがあるような気がします。いやあるんだろうな。