ブログと夢

ブログを始めてから夢を見ることが多くなった。むかしは夢をよく見るほうだったのだが、ある時期を境にほとんど夢を見なくなり、近頃では見たとしても大して印象にも残らない陳腐なものが多かった。それがブログを始めてからというもの明らかに突飛押しもない夢の数が増え、そのスケールが大きくなった。今朝などは爆笑しながら目が覚めた。あれほど腹の底から笑ったことは久しくないというぐらいに。それも随分と長いあいだ笑っていたのだろう。信じられないことに目が覚めると腹筋がかすかに痛かった。一体何故だ?


また昨日は古寺らしき場所の蓮池で、洗濯物のように廻される夢を見た。
L字に建つその古寺は、Lの縦線と横線が交わる中央に本堂が、それぞれの先端に小さな庵があり、その間を瓦屋根の長い渡り廊下が繋いでいるのだが、私はその様子を建物の中央にある蓮池のなか、胸のあたりまで池に浸かりながら眺めていた。人気はなく、廊下の板は磨き上げられているものの、寺自体は随分と老朽化しているようだった。また、寺のむこうには木々が鬱蒼と茂り、ひどく沈鬱な景観だったことを覚えている。と、突如、蓮池自体がまるで遊園地の回転木馬のように回り始め、それまで見ていた風景が右に右に、ものすごいスピードで流れ始めた。
ふと視線を蓮池の端にやると、そこに小さな祠があり、中には粗い石で作られた小さな河童様が何体かあるのが見えた。蓮池の回転が速くなるにつれ、少しずつその小さな祠にも水が入り、河童様たちが半分ぐらい水に浸かったころ、一体の河童様が私にむかって左手を上げた。そして目が覚めた。

その前も、その前の日も、奇妙な夢だった。ブログを始めるまではそんなことはなかった。


これはやはりなにか因果関係があると思うのだ。